肥満している女性には、出産する時や出産した後にも様々な危険があります。
肥満している女性が出産するときには、「妊娠高血圧症候群」、「妊娠糖尿病」、「難産による帝王切開や吸引分娩などの異常分娩」、「分娩時の出血量の増加」、などの障害が起こることがあります。
これらの障害が起こる確率が高くなることで、妊婦と赤ちゃんの両方に大きな負担となり、最悪の場合もあり得るのです。
また、出産した後には「月経の遅れ」、「感染症」、「肺塞栓症(はいそくせんしょう)」などがあります。
妊娠34週時の股関節痛
妊娠糖尿病とは、妊娠している間に起こってしまう糖尿病のことです。妊婦の 2〜3%に見られ、その多くは妊娠 20週以降に発見されます。
妊娠糖尿病になる原因は、胎盤(たいばん)から分泌されるホルモンがインスリンと呼ばれる血液の中のブドウ糖を調整するホルモンの働きをさまたげるためです。
妊娠糖尿病になっても、出産するとほどんどの場合は健康体にもどりますが、糖尿病になったままもとに戻らないこともあります。
また、妊娠を繰り返すと、糖尿病になりやすくなるので、注意が必要です。
分娩後の12時間以内に「38.3℃以上」にまで体温が上がっている場合は、感染症を起こしている可能性があります。
店頭で薬を咳妊娠中
産後の感染症はめったに起こりませんが、感染症になると重症化する可能性があります。ですから、分娩後1週間以内に38℃以上にまで体温が上がってしまったら、すぐに医師に連絡しましょう。
肺塞栓症(血栓性肺塞栓症)とは、血液の固まりである「血栓(けっせん)」が肺動脈(肺の血管)に詰まってしまうことで、呼吸困難や胸痛を引き起こす病気です。最悪の場合、心肺停止になってしまう場合もある危険なものです。
症状は、呼吸困難や胸痛の他にも、せき、血痰(けったん)、発汗、顔色不良、発熱、多呼吸、などの異常がでることがあります。
男性の産後うつ病
肺塞栓症の原因は、ほとんどの場合、足の太い静脈にできた血栓が血液の流れにのって肺に到達して、肺の動脈に詰まって起こります。長い間寝たきりの状態が続いているときや、帝王切開などの手術後に発症しやすいです。
肺塞栓症になりやすい人は、肥満の人、妊娠している人、出産後間もない人や、さらに、高齢者、タバコを吸う人、心臓の病気・悪性腫瘍・脳卒中(のうそっちゅう)になったことのあるひと、骨折をした人、経口避妊薬(けいこう ひにんやく:ピル)を内服している人、などです。
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